ネズミです。
祖父の趣味は喫茶店に行くこと。
わかりやすく言うとカフェ巡り☕️
祖母が健在の時は、あちらこちらに珈琲を飲みに出かけていました。
少しレトロな、いわゆるエモいお店が大好きな人です。
もともと喫茶店文化の中で過ごしてきた人ですから、コーヒーにトーストやサンドウィッチ、オムライスや鉄板ナポリタンが常に生活の中にありました。
いわゆる純喫茶には、私と妹も何度も連れて行ってもらいました。
印象的な記憶は、背の高いグラスに入った鮮やかなグリーンのクリームソーダ、シュワシュワの泡を眺めつつ細長いスプーンですくったアイス。その横でどっしりしたカップに入った、香ばしくてほろ苦い香りのコーヒーにミルクを入れていた祖父。
祖母が他界してからも、ご近所の喫茶店にはたまに一緒に出掛けていました。
それが、この2024年の夏の終わりに調子を崩して、車椅子が必須になってから一ヶ月、喫茶店へ出かけること自体が難しくなってしまいました。
『なんにも楽しみが無い』と祖父がぼやいたのをきっかけに、車椅子でも問題ない喫茶店に行ってみようと両親が言い出しました。しかし車椅子で出かけることに抵抗がある祖父です。私は薬剤師という職業柄もあり、車椅子の方をよく見ているので、車椅子でのお出かけは普通だと伝えます。
お天気の良い秋の三連休のプチお出かけの計画です。
探すのは比較的お席が広めで、階段のないお店。昔ながらの喫茶メニューがあって駐車場完備。コーヒーの評判が良ければなお良し!
理想的なお店がすぐに見つかりました。車椅子を積んで、両親と祖父と私、四人で早めのランチタイムです。
祖父は鉄板ナポリタンと食後にホットコーヒー、王道のメニューです。
食後のコーヒーを飲みながら、祖父は饒舌です。話題は免許と車のこと、田舎ではバイクを乗っていたことや、三輪の車を運転していたこと。昔は、免許を取って数年すると中型や大型免許がもらえた話など・・・☺️
見事な秋晴れでしたので、帰りは車椅子で散策もできました。
帰宅して祖父は何も言わずテレビを見ています。大抵こんな時は満たされていると思って間違いありません笑
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