介護世代のお洋服事情①

ネズミちゃんの母です

特別養護老人ホームの利用者さんの平均年齢は、男性で約83歳、女性で約88歳だそうです。(ネットで見つけた令和2年の論文からの情報です)
利用者さんの平均年齢が85歳だと仮定すると、生まれた年の1939年(昭和14年)は第二次世界大戦の始まった年と習った記憶があります。

高度経済成長時代にどっぷり20代を過ごした80代の皆さまの、普段のお洋服事情が気になるところです。
ちなみにうちの義父は、外出する時はしっかりトラッド系のお出かけ着。お家の中では中では肌着にズボン下(天才バカボンのお父さんのような格好)、冬場寝る時はパジャマといった感じです。

義父はデイサービスに行くのもお出かけ着です。
季節的におかしくないか、色合いは大丈夫かなど必ずネズミちゃんにチエックして貰っていました。
スラックスに襟のピシッとしたカジュアルシャツ、それにお気に入りのベストというのが秋の定番のスタイルです。少しゆったりしたスタイルでもポロシャツです。
トレーナーやTシャツ、パーカーは見たことがありません。

そんな外出時は必ずズボンにはベルトをしていた人が、介助が必要となり、総ゴムのズボンに移行することになったのは、今年、2024年のお盆が過ぎてからです。
夫婦二人で悩んだ末、ネズミちゃんも推しのGUのジョガーパンツを購入しました。裾がゴムで裾直しも要らず、おぼつかない足下でも裾を踏んでします危険も少ないです。そして意外とキレイめにも使えました。

しかし夫はもっとラフなトレーナーにスウェットパンツといった、部屋着になりそうなお洋服をなかなか準備しようとはしませんでした。

9月半ば。
クローゼットの中から発見した海外旅行のお土産品と思われるTシャツと、私が自分用に購入したユニセックスのTシャツを、義父は部屋着として愛用し始めました。

ネズミ母:おじいちゃんって、スウェットパンツを二本しか持っていないの知ってる?・・・というか、この話きっと3回はしてるけど

ネズミ父:・・・そう?

ネズミ母:ショートステイの見学に行った時の利用者さんの格好見た?

ネズミ父:う〜ん?今のでダメなのかな?

ネズミ母:多分ダメだと思うけど?!

9月末。
暑さがまだまだ続いています。ZOZOタウンでTシャツと薄手の長袖Tシャツを購入しようかと、夫に聞いてもなんとなく「うん?」という程度の返事しかありません。とりあえず購入して、夫の目の前に出しても品物に視線が向かっていないまま、「あ〜ありがとう」と言っています。

ネズミ母:10月になると、パジャマがユニクロのステテコだと寒いよ。

ネズミ父:・・・どうする?

どうするかって、ショートステイで使うものがないなら買うしかないのでは???と首を傾げ、なかなか前に進まない会話にイライラが募ります。夫のユニクロの部屋着で予備はなかったか探す事にしました。

10月前半。
施設見学を進めていくうちに、お洗濯の話題がよく出るようになりました。お洗濯をしてくださる施設は「記名をして、お洋服は洗濯機で洗えるものをお願いします」、お洗濯が有料の施設でも「クリーニングが必要なものはお預かりできません」と言われます。

そんなお話を聞いてヤキモキするのは私だけのようです。
楽天で綿100%のトレーナーとスウェットパンツを検索しました。「サイズはM?色は?2枚?3枚?」と夫をせき立てて発注、お品は問題なく手元に届きました。

ネズミ母:今年はまだまだ暑いけど、スウェットパンツがあればパジャマがわりにもなるから安心よね?これで部屋着は大丈夫

ネズミ父:・・・そのずっと言ってる外着と部屋着って何が違うの?

衝撃!
ネズミ母:えぇえぇえ?!!そこの区別ないの?
夫のまさかの発言です。そこを分かっていなかったら、何を買うかもわからないのかな?でも、クリーニング無しでも大丈夫、もしもそのまま寝てしまっても大丈夫なお洋服を用意するのは分かっていたはずでは?

謎のまま続きます。

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